この記事は当ブログでは非常に珍しい、交通系ICカードを旅行のためのカードとして利用することに関しての記事です。
なお、当記事内では『旅行』という言葉をJR各社の規則等で用いられる『旅行』と同じ意味で使用しています。
2023年12月現在、IC定期券利用者を除き、JR西日本のICOCAエリアからJR東海のTOICAエリアへ旅行する際には交通系ICカードは利用できません。磁気乗車券を利用する必要があります。(逆方向の利用も同様)
このことはJRおでかけネットにも記載があります。
万が一、交通系ICカードでICOCAエリアの駅を入場し、在来線のみでTOICAエリアの駅まで旅行をしてしまった場合は、原則として降車駅の改札口で現金にて乗車区間の運賃を支払う必要があります。
かつての状況
しかしこの状態では有人改札口が混雑してしまうため、JR東海は対策を講じました。
降車駅と乗車駅が一定の距離にある場合に限り、乗越精算機で処理ができるようにしたのです。
当初は乗越精算機で下記の処理を行っていました。
これにより、旅客は精算券を自動改札機に通すことで有人改札口を介さずに下車できるようになりました。
現在の状況
しかし、2023年のある時期からこの状況に更なる変更が入りました。
前述の3ステップ目で発行される『精算券』が発行されなくなり、代わりに乗車駅でタッチしたICカードに下車駅の乗車記録がついた状態で返却されるようになりました。
これにより、擬似的にではありますが磁気券を手にすることなく旅行ができるようになっています。
参考までに、ICカードの利用履歴をご覧ください。
最後に
なお、あくまでもこの方法はJR西日本並びにJR東海が推奨する乗車方法ではありませんので、越境になってしまう場合は磁気乗車券を購入して旅行するようにしましょう。
また、この記事の内容についての問い合わせを関係各所にされることはないようにお願いします。